造成工事とは 費用相場と流れ 高低差や畑だった土地で家を建てる前に知ること | 外構工事・エクステリアは名古屋エクステリア

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造成工事とは 費用相場と流れ 高低差や畑だった土地で家を建てる前に知ること

2026.10.31

「買った土地が道路より低い」「もともと畑だった土地に家を建てたい」「雨が降ると庭に水たまりができる」。こうした土地で家や外構をつくるときに出てくるのが造成工事です。見積もりに「造成」「整地」「残土処分」といった項目が並び、何にいくらかかるのか分からず不安になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、造成工事とは何か、宅地造成や整地との違い、造成が必要になりやすい土地、工事の内容と費用相場、工事の流れと期間、名古屋市で知っておきたい盛土規制法のポイントまで、家を建てる・外構をつくる施主の目線で分かりやすく解説します。

造成工事で平らに整地され、道路側にブロックの土留めが設けられた名古屋近郊の宅地

造成工事とは、家と外構を安全につくれる状態に土地を整える工事

結論からお伝えすると、造成工事とは、土地の高低差や凹凸、やわらかい地盤、水はけなどを整えて、家や外構を安全につくれる状態にする工事です。土をならす整地から、木の伐採や抜根、土を盛る・削る工事、土留めや擁壁、地盤改良、排水の整備までを含みます。

どこまでの工事が必要かは、土地によってまったく違います。平らで地盤のしっかりした土地なら整地だけで済むこともあれば、道路との高低差が大きい土地や畑だった土地では、土留めや地盤改良まで必要になることもあります。

費用は「土地の条件」で数十万円から数百万円まで変わる

造成工事の費用は、整地だけなら数十万円程度で収まることもありますが、高低差があって擁壁が必要な土地や、地盤改良が必要な土地では数百万円になることもあります。費用を左右するのは、土地の広さよりも「高低差」「地盤のかたさ」「地中に残っているもの」「重機が入れるか」といった土地の条件です。

そのため、造成工事の費用は現地を見ないと正確には分かりません。土地を買う前や、建物の計画を進める早い段階で、造成が必要かどうかを確認しておくことが大切です。

宅地造成・整地・外構工事との違い

造成工事のまわりには似た言葉がいくつもあります。見積もりや打ち合わせで混乱しないよう、違いを整理しておきましょう。

宅地造成とは

宅地造成とは、畑や田んぼ、山林など、もともと家を建てる土地ではなかった場所を、家が建てられる宅地に整えることをいいます。土を盛ったり削ったりして平らにし、必要に応じて擁壁や排水設備をつくります。造成工事のうち、宅地にするための工事を指す言葉と考えると分かりやすいでしょう。

整地・更地との違い

整地は、土地の凹凸をならして重機で踏み固める作業のことで、造成工事の一部です。古い家を解体したあとの土地や、ほぼ平らな土地では、整地だけで済むこともあります。一方、更地は工事の名前ではなく、「建物などがない土地の状態」を表す言葉です。更地であっても、高低差や地盤の状態によっては造成工事が必要になります。

基礎工事・外構工事との違い

基礎工事は、整えた土地の上に建物を支える基礎をつくる工事です。外構工事は、駐車場や門まわり、フェンス、庭など建物の外まわりをつくる工事です。順番としては、造成工事で土地を整え、建物の基礎と建物を建て、最後に外構をつくる流れが一般的です。

ただし、境界のブロック積みや土留めなどは、造成と外構の両方にまたがる工事です。外構工事の全体像は外構工事とは?の記事で詳しく紹介しています。

造成工事が必要になりやすい土地の特徴

次のような土地では、家や外構をつくる前に造成工事が必要になることが多くあります。土地を選ぶときのチェックポイントとしても役立ててください。

前面道路との間に高低差があり、土の斜面がむき出しになった造成前の住宅用地

道路や隣地との高低差がある土地

道路より高い、または低い土地や、隣の土地との間に段差がある土地では、土が崩れたり流れ出したりしないように土留めや擁壁が必要になります。道路より低い土地は雨水が流れ込みやすく、高い土地は駐車場や玄関までの階段・スロープの計画が必要です。高低差が大きいほど工事の規模と費用は大きくなります。

畑や田んぼだった土地

畑や田んぼだった土地は、作物を育てるために土がやわらかく、水を含みやすいのが特徴です。そのまま家を建てると地盤が沈むおそれがあるため、地盤調査をしたうえで、土の入れ替えや地盤改良が必要になることがあります。周りの道路より低くなっていることも多く、盛土で高さを上げる工事がともなうこともあります。

また、農地を宅地にするには、農地法にもとづく手続きが必要です。詳しくは後ほど紹介します。

水はけが悪い土地

雨のあとに水たまりがなかなか消えない、地面がいつもぬかるんでいるといった土地は、地面の傾きや土の性質に問題があることがあります。水はけが悪いと、基礎まわりの湿気や、庭や駐車場のぬかるみ、雑草やコケの原因になります。造成の段階で地面に水勾配をつけたり、雨水を流す排水設備を整えたりしておくと、後の外構工事も長持ちします。

木や竹、古い基礎などが残っている土地

樹木や竹が生えている土地は、伐採と根の掘り起こし(抜根)が必要です。古い家を解体した土地では、地中に昔の基礎やコンクリートがら、浄化槽などが残っていることもあり、撤去すると追加費用になることがあります。

傾斜地や形がいびつな土地

斜面に建つ土地や、三角形・旗竿地などの変形した土地は、平らな部分を広く確保するために、土を削ったり盛ったりする工事が必要になることがあります。前面道路が狭く大きな重機が入れない場合は、小さな重機や手作業になり、工期と費用が増えやすくなります。

土地を整える主な工事の内容

造成工事は、土地の状態に合わせて次のような工事を組み合わせておこないます。

整地・転圧

土地の凹凸をならし、重機で踏み固める(転圧する)工事です。石やがれきを取り除いてから土を平らにならします。仕上げに砕石や砂利を敷くこともあります。

伐採・抜根・除草

土地に生えている木を切り、根を掘り起こして取り除く工事です。根が残ると、後から地面が沈んだり、シロアリの原因になったりすることがあります。雑草が多い土地では除草もおこないます。

盛土・切土

土を盛って地面を高くするのが盛土、土を削って低くするのが切土です。道路より低い土地は盛土で高さを合わせ、斜面の土地は切土と盛土を組み合わせて平らな部分をつくります。盛土をした部分は時間がたつと沈みやすいため、しっかり転圧することが大切です。

土留め・擁壁

高低差のある土地で、土が崩れないように支える壁をつくる工事です。高さが低い場合はブロックを積んだ土留め、高さがある場合は鉄筋コンクリートの擁壁などが使われます。高さや構造によっては確認申請や構造計算が必要になり、費用も大きく変わります。ブロック積みや土留めの種類と注意点はブロック・土留めの記事で詳しく解説しています。

地盤調査・地盤改良

家を建てる前には地盤調査をおこない、地盤が弱いと分かった場合は地盤改良をします。地面の浅い部分の土にセメント系の材料を混ぜて固める表層改良、地中にコンクリートの柱をつくる柱状改良、鋼製の杭を打ち込む鋼管杭などがあり、地盤の状態によって工法が決まります。

排水・残土処分

雨水がたまらないように地面に勾配をつけたり、側溝や排水管、雨水桝を整えたりします。また、切土や掘削で出た余分な土(残土)はトラックで運び出して処分します。残土の量が多いほど処分費がかかります。

造成工事の費用相場と単価の目安

造成工事の費用は、工事の内容ごとの単価に数量をかけて積み上げていきます。ここでは一般的に紹介されている単価の目安をまとめます。実際の費用は土地の条件や地域、業者によって変わるため、あくまで参考としてご覧ください。

畑だった土地で小型の重機を使って整地と転圧をおこなっている造成工事の様子

工事内容別の単価の目安

工事内容費用の目安
整地1㎡あたり500〜1,500円程度
除草1㎡あたり300〜1,000円程度
伐採1本あたり3,000〜15,000円程度(大木は10万円以上になることも)
抜根1本あたり5,000〜20,000円程度
盛土1㎥あたり3,000〜8,000円程度
切土1㎥あたり2,000〜6,000円程度
残土処分1㎥あたり4,000〜10,000円程度
土留め・擁壁1㎡あたり2万〜10万円程度(ブロック積みか鉄筋コンクリートかで変わる)
地盤調査5万〜10万円程度
地盤改良工法によって30坪で数十万〜200万円程度

見積書では、整地や残土処分は「㎡」「㎥」、伐採や抜根は「本」、土留めや擁壁は「㎡」や「m」で数量が書かれるのが一般的です。単位と数量を確認すると、ほかの業者と比べやすくなります。

土地の条件別の総額イメージ

30坪前後の住宅用の土地を例にすると、造成工事の総額は次のようなイメージです。

  • 平らな土地で整地だけ:10万〜20万円程度
  • 雑木の伐採・抜根がある:20万〜50万円程度
  • 地盤が弱く地盤改良が必要:80万〜150万円程度
  • 高低差があり、擁壁と地盤改良が必要:数百万円になることも

このように、土地の条件によって金額は大きく変わります。特に擁壁と地盤改良は金額が大きくなりやすい工事です。

費用が高くなりやすい条件

  • 道路や隣地との高低差が大きく、擁壁が必要
  • 畑や田んぼだった土地などで地盤が弱い
  • 地中に古い基礎やがれき、浄化槽などが埋まっている
  • 前面道路が狭く、大きな重機やトラックが入れない
  • 切土や掘削で出る残土が多い

地中に埋まっているものは、掘ってみるまで分からないことも少なくありません。予想外の追加費用に備えて、工事費の1〜2割程度を予備費として見込んでおくと安心です。

宅地造成で確認したい法律と手続き(名古屋・愛知)

造成工事は、内容や規模によって法律にもとづく許可や届出が必要になります。個人の住宅の造成では許可が不要なことも多いですが、高低差の大きい土地や畑だった土地では確認が欠かせません。ここでは、2026年10月時点で公的なページで確認できた内容を紹介します。

盛土規制法(宅地造成及び特定盛土等規制法)

盛土規制法は、盛土などによる土砂災害を防ぐため、それまでの宅地造成等規制法を改正して2023年5月に施行された法律です。規制区域の中で一定規模以上の盛土・切土などをおこなう場合は、工事の前に許可が必要になります。許可の対象となる規模は区域ごとに定められており、たとえば「盛土で高さ1mを超える崖ができる工事」などが対象として示されています。

名古屋市では、2025年5月19日から市全域が「宅地造成等工事規制区域」に指定され、一定規模以上の宅地造成などには市長の許可が必要です。愛知県でも2025年5月に規制区域が指定されています。対象になるかどうかは高さや面積などで判断されるため、高低差のある土地で盛土や擁壁を計画する場合は、業者を通じて事前に確認してもらいましょう。名古屋市の案内は名古屋市「宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)」で確認できます。

畑や田んぼを宅地にするときの農地転用

畑や田んぼなどの農地に家を建てる場合は、農地法にもとづく農地転用の手続きが必要です。一般的に、市街化区域にある農地は農業委員会への届出、市街化調整区域にある農地は許可が必要とされています。手続きが終わる前に造成工事を始めることはできないため、土地の購入や工事のスケジュールは余裕を持って組みましょう。具体的な手続きは、土地のある市町村の農業委員会で確認できます。

擁壁をつくるときの確認申請

高さが2mを超える擁壁は、建築基準法の工作物として確認申請が必要になる場合があります。構造計算や申請の費用、審査の期間もかかるため、高低差が大きい土地では、建物の計画と一緒に早めに検討することが大切です。

造成工事の流れと期間の目安

個人の住宅で造成工事をおこなう場合の、一般的な流れと期間を紹介します。

造成工事の一般的な流れ

  • 現地調査・測量:高低差、境界、地盤、排水の状態、重機が入れるかを確認
  • プランと見積もり:建物と外構の計画に合わせて造成の内容を決める
  • 契約
  • 必要な許可・届出の手続き
  • 近隣へのあいさつ
  • 着工(伐採・解体物の撤去→盛土・切土→土留め・擁壁→整地・転圧)
  • 完了の確認・引き渡し

工事期間の目安

整地だけなら数日から1週間程度、伐採や抜根をともなう場合も1週間前後が目安です。盛土・切土は1週間〜1か月程度、地盤改良は1〜2週間程度かかります。擁壁はコンクリートが固まるまで待つ期間も必要なため、1か月から数か月かかることもあります。

許可や届出が必要な場合は手続きの期間も加わり、全体で数か月かかることもあります。また、造成工事は雨の影響を受けやすく、梅雨や台風の時期は工期が延びることがあります。入居の時期から逆算して、早めに計画を始めましょう。

造成工事の費用を抑えて失敗しないポイント

造成工事は、計画の立て方次第で費用も仕上がりも変わります。施主が押さえておきたいポイントを紹介します。

敷地の平面図とカラーパースを見ながら、プランナーと造成・外構の計画を相談する夫婦

土地を買う前に造成が必要か確認する

土地の価格が安くても、造成工事に数百万円かかれば、結果的に高い買い物になることがあります。購入前に現地を見て、道路との高低差、雨のあとの水たまり、隣地との境界、古いブロックや擁壁の状態を確認しましょう。気になる点があれば、購入前に造成や外構の業者に見てもらうのがおすすめです。

建物・外構と一緒に計画する

造成だけを先に決めてしまうと、後から駐車場の位置や玄関までの階段が使いにくくなることがあります。たとえば、道路との高低差をどこで吸収するかによって、駐車場の広さやアプローチの段数が変わります。造成・建物・外構をまとめて考えると、ムダな工事を減らせます。新築の外構の計画については新築外構のページもご覧ください。

残土を減らす計画にする

切土で出た土を、敷地内の盛土に使えれば、残土の処分費と土を買う費用の両方を減らせます。ただし、盛土に向かない土もあるため、土の状態を見て判断してもらいましょう。

見積もりの内訳と追加費用の条件を確認する

「造成工事一式」のような見積もりでは、何にいくらかかっているのか分かりません。整地の面積、残土の量、土留めの長さや高さなど、数量と単価が書かれているかを確認しましょう。地中から埋設物が出てきた場合など、追加費用が発生する条件と、そのときに事前に相談してもらえるかも、契約前に確かめておくと安心です。

近隣への配慮を忘れない

造成工事は重機の音や振動、トラックの出入り、土ぼこりが出やすい工事です。工事前のあいさつや道路の清掃など、近隣への配慮をしてくれる業者を選ぶと、入居後のご近所づきあいもスムーズです。

造成工事はどこに頼む?依頼先の違い

造成工事の主な依頼先は、ハウスメーカー・工務店、土木・造成業者、外構専門業者です。工事の規模や内容に合わせて選びましょう。

依頼先向いているケース注意点
ハウスメーカー・工務店建物と窓口をひとつにしたい実際の工事は下請けが多く、仲介の手数料が上乗せされやすい
土木・造成業者大きな擁壁や広い土地の造成など規模の大きい工事外構のデザインまでは提案しないことが多い
外構専門業者整地・境界ブロック・土留めと外構をまとめて計画したい大規模な擁壁などは対応範囲を確認する

住宅の敷地で多いのは、整地や残土処分、境界のブロック積み、道路や隣地との高低差を支える土留めといった工事です。こうした工事は駐車場やアプローチ、フェンスと深く関わるため、外構と一緒に計画すると使いやすく、ムダの少ない仕上がりになります。

名古屋エクステリアでは、整地や境界ブロック積み、土留めなどの造成工事もおこなっています。現場監督が直接ご要望をうかがい、高低差や排水路、土砂崩れの危険性などを事前に調べたうえで、地形に合ったレイアウトと強固な基盤づくりをご提案します。間に営業担当が入らないため中間マージンがかからず、打ち合わせの内容が職人まで正確に伝わります。

造成工事に関するよくある質問

畑だった土地にも家は建てられますか?

農地転用の手続きをおこない、必要な造成工事をすれば家を建てられます。畑だった土地は地盤がやわらかいことが多いため、地盤調査の結果によっては地盤改良が必要になります。手続きと工事の期間を見込んで、早めに計画しましょう。

造成工事の費用は住宅ローンに含められますか?

金融機関によっては、造成工事の費用を住宅ローンに含められる場合があります。建物の契約時期に見積もりが必要になることもあるため、早めに金融機関と業者に確認しておきましょう。

造成工事と外構工事は同じ業者に頼めますか?

整地や境界ブロック積み、土留めなどは、外構専門業者が外構工事とあわせて対応できることも多い工事です。大規模な擁壁が必要な場合は、対応できるかどうかを事前に確認しましょう。

水はけの悪い庭は造成工事で改善できますか?

地面に水勾配をつけ直したり、土を入れ替えたり、雨水を流す排水設備を整えたりすることで改善できる場合があります。原因によって適した方法が違うため、まずは現地で水のたまり方や土の状態を確認してもらいましょう。

土地を購入する前に相談してもいいですか?

購入前の相談はおすすめです。高低差や地盤、排水の状態から、造成や外構にどのくらいの工事が必要かを事前に知っておくと、土地代と工事費を合わせた総額で判断できます。

まとめ

造成工事は、土地の高低差や凹凸、やわらかい地盤、水はけを整え、家と外構を安全につくれる状態にする工事です。整地だけで済む土地もあれば、畑だった土地や高低差のある土地では、盛土・土留め・地盤改良などが必要になり、費用は数十万円から数百万円まで変わります。

名古屋市では2025年5月から市全域が盛土規制法の規制区域になっており、農地を宅地にする場合は農地転用の手続きも必要です。土地を買う前に現地の状態を確認し、建物や外構と一緒に計画することが、ムダな費用をかけない近道です。

名古屋エクステリアは、名古屋市を中心に愛知県全域で造成工事から新築外構、外構リフォームまで手がける外構工事・エクステリアの専門店です。現地調査からお見積りまで無料で、ご成約前には平面図とカラーパースで完成イメージをご確認いただけます。完成後も3年間の瑕疵担保期間を設けていますので、土地の高低差や水はけが気になる方はお気軽にご相談ください。

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