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物置の設置費用と基礎の選び方 庭の置き場所や建築確認の注意点を解説
2026.11.2
「タイヤやキャンプ用品、庭の道具をしまう場所がほしい」「家の中の収納がいっぱいで、外に物置を置きたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。一方で、「どのくらいの大きさを選べばいい?」「設置にいくらかかる?」「庭に置くのに手続きは要らないの?」と、分からないことが多くて迷ってしまう方も少なくありません。
この記事では、戸建ての庭に物置を置くときのサイズや種類の選び方、置き場所の決め方、ブロック基礎・土間コンクリートなどの基礎とアンカー工事、設置費用の目安を分かりやすく解説します。建築確認が必要になる場合の考え方や、隣の家との距離、外構と合わせたデザインのポイントもあわせて紹介しますので、物置選びの参考にしてください。

結論からお伝えすると、物置の設置費用は、小型なら本体と工事費を合わせて5万〜15万円程度が一つの目安です。中型では12万〜35万円程度、大型では30万〜70万円程度と紹介されていることが多く、本体の大きさとグレード、基礎のつくり方によって総額が大きく変わります。
物置は「買って置けば終わり」ではありません。地面を平らにして基礎をつくり、本体を組み立て、強風で倒れないようにアンカーで地面に固定するところまでが設置工事です。費用を比べるときも、本体価格だけでなく、基礎と転倒防止の工事まで含めた総額で考えることが大切です。
複数の解説記事で紹介されている、一般的なスチール製物置を業者に設置してもらう場合の目安は次のとおりです。
| サイズ(間口の目安) | 本体価格 | 工事費 | 総額の目安 |
|---|---|---|---|
| 小型(約1〜1.5m) | 3万〜12万円程度 | 2万〜4.5万円程度 | 5万〜15万円程度 |
| 中型(約1.5〜2.5m) | 8万〜30万円程度 | 3万〜7万円程度 | 12万〜35万円程度 |
| 大型(約2.5m以上) | 20万〜60万円程度 | 5万〜15万円程度 | 30万〜70万円程度 |
同じサイズでも、扉のつくりや棚の数、雪や風への強さなどで本体価格には幅があります。また、地面に高低差がある場合や、土間コンクリートを新しく打つ場合は、工事費が10万円を超えることもあります。
物置の設置費用は、本体価格に次のような工事費を足して決まります。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 物置本体 | サイズ・グレードによる |
| 組み立て費 | 本体の組み立て・扉の調整 | 1.5万〜4.5万円程度 |
| ブロック基礎 | 基礎ブロックを置いて水平をとる | 6,000円〜3万円程度 |
| 土間コンクリート | 地面をコンクリートで固める | 5万〜10万円以上 |
| アンカー工事 | 転倒防止のため地面に固定する | 5,000円〜2万円程度 |
| 撤去・処分費 | 古い物置を片付ける場合 | 1万〜3万円程度 |
このほか、整地や高低差の調整、物置の前のスロープ、照明やコンセントの電気工事などを加えると、そのぶん費用が上がります。ホームセンターやネット通販で本体を買う場合も、組み立て・基礎・アンカー工事が価格に含まれているかを必ず確認しましょう。
物置選びでよくある失敗が「思ったより入らなかった」「大きすぎて庭が狭くなった」というサイズの失敗です。次の順番で考えると、自分の家に合う物置を選びやすくなります。

まずは、物置にしまいたい物を書き出してみましょう。タイヤ、灯油のポリタンク、キャンプ用品、ガーデニングの道具、子どもの外遊びのおもちゃ、防災用の備蓄品など、実際に入れる物の大きさと量を把握することが第一歩です。
カタログでは外側の寸法(外寸)が大きく書かれていることが多いですが、実際に物が入るのは内側の寸法(内寸)です。棚の奥行きや高さ、扉を開けたときの開口の広さも確認しましょう。物は年々増えていくものなので、今の量よりひと回り余裕のある大きさを選ぶと、数年後も使いやすくなります。
| 素材 | 特徴 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| スチール製 | 丈夫で種類が多く、最も一般的。中型・大型も選べる | 夏は中が高温になりやすい。傷からさびることがある |
| 木製 | 庭になじむ温かみのある見た目 | 定期的な塗装などのお手入れが必要 |
| 樹脂製 | 軽くて価格が手ごろ。小型が中心 | 紫外線で劣化しやすく、風で動きやすい |
夏の名古屋は暑さが厳しく、日当たりのよい場所に置いたスチール製の物置は中がかなり熱くなります。熱に弱いスプレー缶や塗料、写真などをしまう場合は、置き場所や換気にも気を配りましょう。
物置の扉は、大きく分けて引き戸・開き戸・シャッターの3種類があります。
建物と塀の間など、前の通路が狭い場所に置くなら引き戸、広い場所に置いて大きな物を出し入れするなら開き戸やシャッター、というように、置き場所と合わせて考えると選びやすくなります。
物置には、屋根にどのくらいの雪が積もっても耐えられるかによって、一般型や多雪型などのタイプが用意されていることがあります。設置する地域の気候に合うものを選びましょう。
また、物置には人が中に入って使う大きさのものと、外から物を出し入れするだけの小さなものがあります。このどちらかによって、後で紹介する建築確認の考え方が変わります。大きな物置を検討している場合は、手続きもあわせて確認しておきましょう。
物置は一度設置すると簡単には動かせません。使い勝手と暮らしやすさの両方から、置き場所をじっくり考えましょう。
| 置き場所 | 向いている使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 庭の一角 | ガーデニング用品・アウトドア用品など大きめの収納 | リビングからの眺めや日当たり、隣家への影響 |
| 駐車場の奥 | タイヤ・洗車道具などの車まわりの用品 | 車の出し入れやドアの開け閉めのじゃまにならない大きさ |
| 勝手口の近く | ゴミの一時置き・日用品のストック | 給湯器やエアコンの室外機をふさがない |
| 建物の裏や横の通路 | 使う頻度の低い物・季節物の収納 | 湿気がこもりやすく、通路が通れなくならないか |
しまう物を「どこで使うか」から考えると、置き場所が決めやすくなります。たとえば、庭仕事の道具は庭の近く、車の用品は駐車場の近くに置くと、出し入れの手間が減ります。
排水桝やメーターは、点検や修理のときに必ず開ける必要があります。地面の下に配管が通っている場所では、アンカー工事ができない場合もあるため、設置前に確認しておくと安心です。近年は夏の短時間の強い雨も増えているため、物置のまわりに水がたまらないかも見ておきましょう。
物置の周りには、10〜20cm程度のすき間を確保するのが目安とされています。壁や塀にぴったりつけてしまうと、組み立てや後のお手入れができなくなるためです。また、扉の前には物を出し入れするための空間が必要で、1m程度あると使いやすいとされています。自転車や大きな物を出し入れする場合は、さらに余裕をみておきましょう。
物置を長く安全に使うためにいちばん大切なのが基礎です。基礎が傾いていたり、地面が沈んだりすると、扉が開けにくくなったり、本体がゆがんで雨漏りしたりする原因になります。基礎のつくり方は、置く場所の地面によって変わります。

もっとも一般的なのが、物置の四隅と中間に基礎ブロックを置いて高さをそろえる方法です。土や砂利の地面に置く場合は、ブロックの下に砕石を敷いてしっかり突き固めてから、水平器で高さを細かく合わせます。費用は6,000円〜3万円程度が目安で、小型・中型の物置ではこの方法が多く選ばれています。
地面がやわらかい場所や、もともと畑だった場所などでは、時間がたつとブロックが沈んで物置が傾くことがあります。地盤の状態に不安がある場合は、次の土間コンクリートも検討しましょう。
物置を置く部分の地面をコンクリートで固める方法です。地面全体が平らで硬くなるため、大型の物置や重い物をたくさんしまう場合、地盤が弱い場所に向いています。費用は5万〜10万円以上と高くなりますが、物置の前や通路まで一緒にコンクリートにすると、雨の日でも足元が汚れず、雑草も生えにくくなります。
すでに駐車場や庭が土間コンクリートで仕上がっている場合は、その上にブロックを置いて高さを調整し、アンカーで固定する方法がとれます。土間コンクリートの仕上げ方や費用の考え方は、庭のコンクリートの記事で詳しく紹介しています。
庭に傾きや段差がある場合は、整地をしたり、高さのある束石(つかいし)を使ったりして水平をとります。高低差が大きいほど材料と手間がかかり、工事費が上がります。見積もりのときは、整地や高さの調整が費用に含まれているかを確認しましょう。
物置は、基礎がわずかに傾いているだけでも、扉がスムーズに開け閉めできなくなったり、すき間から雨が入ったりします。ブロック基礎でも土間コンクリートでも、水平がきちんととれていることがもっとも重要です。DIYで設置する場合も、ここだけは時間をかけて慎重に行いましょう。
物置は中が空っぽのときほど軽く、台風や強い風を受けると倒れたり、飛ばされたりするおそれがあります。倒れた物置が家や車、隣の家を傷つけてしまうと大きなトラブルになるため、小型の物置でも転倒防止のアンカー工事を行うのが基本です。
| 地面 | 主な固定方法 |
|---|---|
| 土・砂利 | 物置の四隅などに穴を掘り、アンカーを埋めてモルタルやコンクリートで固める |
| コンクリート | コンクリートに穴をあけ、アンカーボルトを打ち込んで固定する |
アンカー工事の費用は5,000円〜2万円程度が目安で、物置全体の費用から見ると大きな金額ではありません。地面の種類によって必要な部材や手間が変わるため、見積もりに含まれているかを確認しておきましょう。
アンカーで固定していても、重い物を高い棚に集めると、地震のときに物が落ちたり、本体に負担がかかったりします。重い物は下の段に、軽い物は上の段にしまうのが基本です。棚の耐荷重を超えないように使うことも、物置を長持ちさせるポイントです。
庭に物置を置くとき、「建築確認申請が必要なのでは?」と気になる方もいるでしょう。物置の大きさやつくりによって扱いが変わるため、公的な資料で確認できる範囲でポイントを紹介します。最終的な判断は敷地ごとに異なるため、計画の段階で施工業者やお住まいの市町村に確認しましょう。
国土交通省は、土地に自立して設置する小規模な倉庫(物置等を含む)のうち、外から荷物を出し入れでき、中に人が立ち入らないものは、建築基準法上の建築物にあたらず、建築確認などの手続きも不要とする考え方を示しています(国土交通省「小規模な倉庫の建築基準法上の取扱いについて(技術的助言)」)。
どのくらいの大きさまでをこの扱いにするかは、自治体ごとに目安が決められています。奥行きの浅い小型の物置であれば該当する可能性がありますが、お住まいの地域での目安は市町村の建築担当窓口で確認しましょう。
一方、人が中に入って使える大きさの物置は、建築物として扱われます。すでに家が建っている敷地に置く場合は「増築」にあたり、防火地域・準防火地域以外で増築する部分の床面積が10㎡以下であれば建築確認申請は不要ですが、防火地域・準防火地域では床面積が小さくても申請が必要になります。
申請が不要な場合でも、建築物である以上は建築基準法の決まりを守る必要があります。また、建築物となる物置は、敷地に建てられる建物の面積の割合(建ぺい率)にも含まれます。建売住宅などで建ぺい率の上限近くまで建てられている場合は、大きな物置を足すと上限を超えてしまうこともあるため注意が必要です。
名古屋市では、防火地域と第一種・第二種低層住居専用地域を除く市街化区域の全域が準防火地域に指定されています(名古屋市「地域地区について」)。つまり、名古屋市内では、人が入れる大きさの物置を置く場合、小さくても建築確認申請が必要になる地域が多いということです。
自宅がどの地域にあたるかは、名古屋市の都市計画情報提供サービスで調べられます。名古屋市以外の愛知県内の市町村でも、それぞれ防火・準防火地域が定められているため、お住まいの市町村で確認しましょう。
基礎に固定した大きな物置は、屋根や壁のつくりによっては固定資産税の対象となる「家屋」と判断される場合があります。判断するのはお住まいの市町村なので、大型の物置を検討している場合は、税務の窓口に確認しておくと安心です。
物置は庭の端に置かれることが多いため、隣の家との関係にも気を配る必要があります。設置してから「雨水が流れてくる」「日当たりが悪くなった」と言われないよう、計画の段階で次の点を確認しましょう。
民法では、建物を建てるときは境界線から50cm以上離さなければならないと定められています(民法第234条)。人が入れる大きさの物置など、つくりによってはこの決まりに関わる場合があります。また、境界ぎりぎりに置くと、物置の裏側の点検やお手入れができなくなります。境界のブロックやフェンスとの間には、余裕をもったすき間を残しておきましょう。
境界のブロックやフェンスを新しくしたり、物置と一緒に整えたりしたい場合は、境界ブロック・境界フェンスの記事も参考にしてください。
民法では、直接雨水を隣の土地に注ぐような屋根などをつくってはならないとも定められています(民法第218条)。物置の屋根は片側に傾いているものが多いため、屋根の傾きが隣の家の側を向かないように置くことが大切です。
また、背の高い物置は、隣の家の窓の前や庭の日当たりをさえぎってしまうことがあります。物の出し入れの音も、夜や早朝は意外と響きます。設置前にひと声かけておくと、お互いに気持ちよく暮らせます。
物置は意外と目立つ存在です。家や外構と色や素材を合わせることで、生活感をおさえて庭全体の見た目を整えられます。

物置の色は、外壁やサッシ、フェンス、門柱などの色に合わせると、庭の中で浮きにくくなります。最近は、落ち着いたグレーやブラウン、木目調などのカラーや、すっきりした形のデザイン性の高い物置も増えています。リビングの窓から見える位置に置く場合は、とくに色選びにこだわってみましょう。
道路やリビングから物置がまる見えになるのが気になる場合は、目隠しフェンスや植栽で前を少し隠すと、すっきりとした印象になります。ただし、扉の前をふさいでしまうと使いにくくなるため、出し入れの動線は残しておきましょう。
物置まで土の上を歩く場合は、雨の日にぬかるんで使いにくくなります。土間コンクリートや平板で物置までの通路をつくると、毎日の出し入れが楽になります。夕方や夜に使うことが多い場合は、近くに照明があると便利です。物置だけでなく、まわりの通路や庭の使い方まで含めて考えることで、満足度の高い仕上がりになります。
小型の物置なら、DIYで組み立てる方もいます。一方で、基礎づくりやアンカー工事は経験がないと難しく、失敗すると物置が傾いたり、強風で倒れたりする原因になります。
費用を抑えたいときは、組み立てはDIYで行い、基礎とアンカー工事だけを業者に頼むという方法もあります。
外構の専門業者に依頼すると、地面の状態に合った基礎を選び、水平をきちんととったうえで、アンカーでしっかり固定してもらえます。さらに、置き場所の提案や、土間コンクリート・通路・目隠しフェンスなど、物置まわりの工事もまとめて相談できるのが大きなメリットです。
名古屋エクステリアでは、営業担当を挟まずプランナーが直接ご要望をうかがい、施工完了まで一貫して担当します。ご成約前に平面図とカラーパースで完成予想図をお作りするので、物置を置いたときの庭や通路の広さ、家とのバランスを事前に確かめられます。メンテナンスのしやすさも考えて設計しますので、物置の裏側のお手入れや排水桝の点検に困らない配置をご提案できます。庭まわりの工事はお庭・外構リフォームのページで紹介しています。
複数社から見積もりを取るときは、項目をそろえて総額で比べると、違いが分かりやすくなります。
本体と工事費を合わせて、小型で5万〜15万円程度、中型で12万〜35万円程度、大型で30万〜70万円程度が目安です。基礎を土間コンクリートにする場合や、地面に高低差がある場合は、さらに費用がかかります。
必要です。地面に直接置くと、傾きや沈みによって扉の開け閉めがしにくくなったり、本体がゆがんだりします。土や砂利の地面ではブロック基礎、大型の物置や地盤が弱い場所では土間コンクリートが向いています。
小型の物置でも、転倒防止のアンカー工事を行うのが基本です。中が空のときは特に軽く、強風で倒れたり飛ばされたりするおそれがあります。費用は5,000円〜2万円程度が目安です。
外から荷物を出し入れするだけで、中に人が入らない小さな物置は、建築物にあたらず手続きも不要とされています。人が入れる大きさの物置は建築物となり、防火地域・準防火地域では床面積に関わらず、それ以外の地域では増築する部分が10㎡を超える場合に申請が必要です。
民法では建物は境界線から50cm以上離すと定められており、物置のつくりによってはこれに関わる場合があります。点検やお手入れのためにも、境界との間には余裕をもったすき間を残し、屋根の雨水が隣の土地に流れないように置きましょう。
物置の設置費用は、本体と工事費を合わせて小型で5万〜15万円程度、中型で12万〜35万円程度が目安です。しまう物を書き出して内寸で選び、置き場所や扉の開き方とあわせて考えると、使いやすい物置を選べます。
長く安全に使うためには、地面に合った基礎で水平をきちんととり、アンカー工事で転倒を防ぐことが欠かせません。人が入れる大きさの物置は建築物となり、名古屋市のように準防火地域が広く指定されている地域では建築確認申請が必要になることもあります。隣の家との距離や雨水の向き、外構とのデザインのなじみ方も、計画の段階で確認しておきましょう。
名古屋エクステリアは、名古屋市を中心に愛知県全域でお庭まわりの工事を手がける外構工事・エクステリアの専門店です。プランナーが現地を確認したうえで、物置の置き場所や基礎、まわりの通路や目隠しまで含めてご提案します。現地調査からお見積りまで無料ですので、物置の設置を考えている方はお気軽にご相談ください。
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